CT撮影について

CT検査とは、X線を使って体の断面像を撮影する診断法です。通常のレントゲン撮影にくらべてかなり小さな病変をみつけることが可能です。

撮影時間は1時間以内、ほとんどは15分程度ですが、撮影時間中は体を動かせないため、動物では全身麻酔が必要になります。また、病気について詳しく知るため、ほとんどの撮影で造影剤を使った撮影も同時に行います。

麻酔や造影剤を必要としますが、重篤な状態の動物を除けばCT検査中の傷害は極めて少ないものと考えられます。

CT検査が診断に有効な疾患

CT検査は様々な疾患の診断、状況判断に非常に有効な検査です。実際当院で行われている検査には以下のようなものがあります。また、今後も獣医療において有効な診断や利用方法が開発されていくものと考えられます。

  • 椎間板ヘルニアの位置決めや圧迫の程度、方向の判断
  • PLDD(経皮的レーザー椎間板減圧術)のガイド撮影
  • ほぼすべての腫瘍(脳神経系腫瘍の診断にはMRI検査の方が有効です)において診断、手術の適応判断、手術方法の選択のためのガイド、転移の有無の確認など
  • 血管の走行異常(血管短絡や血栓など)の診断
  • 脳神経を除く頭部の異常(鼻腔の異常、歯根の異常、外耳道~内耳の異常 など)の診断
  • DIC(静脈点滴胆嚢造影検査)による胆汁分泌状況の診断
  • 複雑骨折の詳細確認
  • 肝臓やすい臓、脾臓など実質臓器疾患の診断
  • 消化管内異物の確認

など

CT検査の流れ(緊急撮影以外は予約制となります)

  • 前日午後22時以降絶食、当日午前10時以降絶水が必要になります。
  • 午前中に入院していただき、麻酔前検査を行います。
  • 午後に麻酔下で撮影を行います。
  • 退院時に病状のご説明を行います。(専門医に診断を依頼する必要がある場合、10日ほどお時間をいただくことがあります)
  • 退院後も当日は絶食となります。